七十二候(しちじゅうにこう)

七十二候(しちじゅうにこう)は、季節を感じる言葉で種をまく頃や、台風に気をつける頃、収穫の頃などわかるようにしたものです。1年を5日ごとに七十二候が変わっていきます。
『カレンダーであり、時計であり、行動指針だった。』と書かれているものもあります。

天保癸卯(みずのとう)四月 となっている 七十二候新撰という本には、七十二候の言葉と絵が季節感あふれて書かれています。(明治24年出版)
今の七十二候と、ちょっと言葉が違います。

なんと読むのかはわからない漢字ばかりですが、1つ1つの漢字を見ていると、なんとなく面白いです。
上に書いてあるのは七十二候新撰に書かれていたもの、下に書いてあるのは今の七十二候として書かれているものです。
左側は、太陽の位置から1年を24節気に分けた二十四節気です。

漢字が難しい(*_*;

立春 梅花魁矣
東風解凍
報春弄舌
黄鶯睍睆
連翹粧黄
魚上氷
雨水 瑞香傳芳 垂柳緑漸
土脉潤起
金蓮映曦 瑞香傳芳
霞始靆
>垂柳漸緑 金蓮映曦
草木萌動
啓蟄 素蝶尋花
蟄虫啓戸
木筆画空 木筆書空
桃始笑
李花如雪 季花如雪
菜虫化蝶
春分 雉鳴撲翅
雀始巣
碧桃競撥
桜始開
梨花欺雪
雷乃発声
清明 菜花布金
玄鳥至
海棠爛熳
鴻雁北
毛筍穿地
虹始見
穀雨 越燕始翔
葭始生
烏鴉営巣 鳥鵶營巣
霜止出苗
科斗作陣
牡丹華
立夏 杜鹃啼血
蛙始鳴
芍薬堪贈
蚯蚓出
紫藤飾林
竹笋生
小満 天鷚驚雲
蚕起食桑
寧母悲松
紅花栄
躑躅照大
麦秋至
芒種 梅子熟墜
蟷螂生
杜鹃花盛
腐草為螢
三白如粉
梅子黄
夏至 桑入蠺室
乃東枯
蛙聒于池 蛙絡(?元は耳編です)干
菖蒲華
孑孑化蚊 子子化蚊(?)
半夏生
小暑 百合暗馨
温風至
茅蜩夕鳴
蓮始開
甜瓜黄也
鷹乃学習
大暑 香魚群遊
桐始結花
槿花朝開
土潤溽暑
建蘭薫室
大雨時行
立秋 芙蓉晩醉
涼風至
荷花艶絶
寒蝉鳴
桔梗漸開
蒙霧升降
処暑 桂花吹香
綿柎開
敗醤抽黄
天地始粛
赤卒群飛
禾乃登
白露 胡枝悉乱
草露白
栗苞自裂
鶺鴒鳴
金鐘児鳴 金鐘皃鳴
玄鳥去
秋分 鶺鴒翩翩
雷乃収声
鶴過暗夜
蟄虫坏戸
蛇入巣穴
水始涸
寒露 柚子染黄
鴻雁来
茱萸染紅 茱莄染紅
菊花開
菊花競開
蟋蟀在戸
霜降 蟋蟀入室
霜始降
楓帯猩紅
霎時施
柿今黄紅
楓蔦黄
立冬 楸莢猶懸
山茶始開
蝙蝠作声
地始凍
??
金盞香
小雪 蘆絮飄雪
虹蔵不見
賓雁送語
朔風払葉
蝦苗上市
橘始黄
大雪 野鴨結等 野鴨結等(?草冠)
閉塞成冬
鹿鳴呼雌 (?止編)
熊蟄穴
南天映燭
鱖魚群(
冬至 熊潜于穴 熊潜千穴
乃東生
茶梅纔開 茶梅纔(?)開
麋角解
水仙鮮也
雪下出麦
小寒 狐渉冰上
芹乃栄
枇杷吐蕊
水泉動
寒菊凌英
雉始雊
大寒 臘梅凝蜜
款冬華
款冬孕苞 ?冬孕苞
水沢腹堅
薺生雪下
鶏始乳

 

 

ある方から、私のわからなかった漢字を丁寧に説明書きを添えて、当用漢字に換えて教えていただきました。
今回わからなかった部分には、教えていただいた文字を入れさせていただきました。
啓蟄の日にメールをいただいて、もう寒露を過ぎてしまいました。
虫たちもすっかり大あくびで、忘れてしまっていたことでしょう。
遅くなりましたが、大変ありがとうございました。
(2016/10/10)