市ヶ谷 江戸歴史散歩コーナー

平成元年から7年まで行われた地下鉄南北線の工事に伴う埋蔵文化財の調査では、史跡江戸城外堀跡の門・土橋・石垣・土手をはじめとして、港区・千代田区・新宿区・文京区にまたがる14地点の遺跡の発掘が行われたのだそうです。

そして、その発掘調査の成果と江戸時代の文献・絵図・買いがなどをもとにして、地下に埋もれた江戸城の遺跡を紹介している場所があります。

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それが、南北線市ヶ谷駅の構内にある「江戸歴史散歩コーナー」です。
構内にあるので、改札を入らないとみることができません・・・。
でも、南北線だけでなく有楽町線などとも連結しているところで、どの線を使う人も、見に行くことができます。
構内なので、石垣が天井に突き刺さっているように見え、ちょっと異空間を感じさせています。
雉子橋(きじばし:千代田区九段南)から出土した石材を使って、江戸時代初期(17世紀初頭)の「打ち込みハギ」と呼ばれる石積みの技法を再現したものだそうです。

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当時石を割るには、割りやすいように石の目に沿って石切ノミで「矢穴」を堀り、これに「矢」と呼ばれる楔(くさび)と、その両側に「せりがね」と呼ばれる薄い鉄板を差し込み、「玄翁(げんのう)」で矢をたたいて割ったのだそうです。
こんなところがありましたが、これがそうなのかなぁ。

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幕府が諸大名に築かせた江戸城の石垣には、多くの刻印が残されていて、牛込御門や赤坂御門の石垣にも、多種多様な刻印が認められたのだそうです。
こうした刻印は一般に普請(土木工事)を行った大名やその家臣、石丁場(いしちょうば:石切場)の地名、石材の運搬や不審にかかわった集団、石材の寸法などを示すといわれているのだそうで、ここにも、その石垣に残された刻印が掲示されていました。

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そのほか、地下鉄建設にともなう遺跡発掘の時の写真や、小田原藩大久保家が幕府へ献上する石材の切り出しから運搬までの手順が描かれた石曵図(いしびきず)や徳川家康が諸大名に命じた駿府城(すんぷじょう:静岡市内)築城の様子を伝える屏風絵、などを見ることもできる。