日本には、季節を感じるとても素敵な風習がたくさん残っていますね。
お月見というと「中秋の名月」といわれる9月中旬の名月。
私は、すすきやお団子をかざって、その1日だけのお月見の風習だと思っていました。
でも、日本のお月見は・・・。
お芋などの豊作を祝う、十五夜の中秋の名月の芋名月、
そのあと10月の中~下旬ごろの「後の月(のちのつき)」の十三夜。豆名月とか栗名月。
日本では昔から、同じ場所で十五夜と十三夜の両方を観賞する風習が一般的だそうで、どちらか一方だけ観賞するのは「片見月」といって忌まれていたのだそうです。
十五夜と十三夜、両方を愛でる。なんと風情ある風習だったのでしょう。
芋の豊作を喜び、豆や栗の豊作を祝う。そんな先祖の人たちのやさしい、暖かい昔の人たちの心を子供たちにも伝えていきたいですよね。
ちなみに、深川江戸資料館では、月見の時期に合わせて、おにぎりみたいな大きなお月見団子が飾られていますよ。
昔は、子供が主役のアメリカのハロウィンの収穫祭のように、近所の子供たちがお団子を自由に持っていけるようにと、出はいり自由な縁側に飾っていたのだとか。