この楽しげな馬のレリーフは、身長167センチの私が見上げるくらいの高さがあります。
そして、そんなレリーフが、遊歩道に沿ってず~っと続いています。
場所は千葉県松戸市高柳のクリーンセンターに隣接した野馬除緑地です。
木々の生い茂った遊歩道は、短いですがどこかの避暑地を思わせるような、とても気持ちの良い散歩道で、その道沿いに馬たちのレリーフが続いています。
この辺りは、江戸時代は小金牧(こがねまき)という大きな牧場があり、将軍に献上する馬を放牧していたところだと言います。
放牧していた馬やそのほかの動物たちが近隣の田畑を荒らさないように、土手を作って逃げ出さないように食い止めていました。
その土手が、野馬除土手として、この辺りにはまだ残っています。
そしてここ野馬除緑地のレリーフは、平成2年に高柳西武土地区画整理事業を施工するにあたり、貴重な文化財である「野馬除土手(のまよけどて)」を保存するために記念に作られたレリーフだそうです。
この場所は、小金牧(こがねまき)の内の一つである中野牧(なかのまき)の東端部に位置しているのだそうです。
江戸時代、人々の生活の隣で、高い高い土手の向こうは、こんな風に馬が駆け回っていたのでしょうか・・・。