折形(おりがた)

日本の文化は包む文化であると、どこかの本で読んだような気がする。
風呂敷で包む。紙で包む。
着物をしまうたとう紙、ご祝儀袋、ぽち袋、と何でも包んで奥ゆかしい。

武家の家々に受け継がれてきた「折る」技術や作法が、江戸時代になり裕福になった商人などにも伝わり始め、遊ぶための折り紙としても広がってきたという。

茶道でお菓子をいただくときに使うお懐紙も、使う時に半分に折るが、斜めに折ってちょっと粋(ここではわび、さび、かな)な感じがする。
折形で折るものも、紙の角や折りかたの角度で素晴らしいデザインを折っていく。
このほんのちょっとのずらし方、折りかたが、日本人の粋、わび、さびにつながり、現在の私たちにも「きれい」「すてき」と心をくすぐるのだろう。

 

今日は折形のセミナーでお祝いの時に使う箸入れの折りかたを教わってきた。
来年のお正月には家族みんな、手作りの箸入れで祝おう。

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今日教えていただいたのは、南青山にある折形デザイン研究所の山口先生。