お正月は学生だけでなく仕事をしていてもお休みが長くてなんとなくウキウキする日が続くような気がする。
お正月と言えば、お雑煮、おせち、お屠蘇に餅。
小さいころは凧揚げに羽子板。
歳が変わるということで、カレンダーだけではなく、何か新しいものを使おうと思ったときにお正月からにしよう、というようになんとなしに切り替えの時期、という感じであったが
「お正月」のしきたりなどについてはまったく知らなかった・・・。
暮れの13日、門松にする松を山から取ってきて門外に飾る。これが歳神様(歳徳神)を招くための依代(よりしろ)になる。
暮れの28日には餅つきを行い、歳神様を祀るための歳神棚(歳徳棚)をその年の恵方に設置し、そこに鏡餅をお供えする。
家にやって来てくださった歳神様の依代が鏡餅だそうだ。
元旦には若水をくんでお雑煮を作り、歳神様とおせちや雑煮を一緒にいただく。
子供たちが楽しみにしているお年玉は、昔は丸餅が送られたのだとか。
7日に行われる「人日の節句(じんじつのせっく)」は今でも七草粥をいただく日として残っているが、江戸時代幕府が決めた行事である5節句のうちの一つで、邪気を払い、1年を健康で過ごせるように七草粥をいただく。
この日に門松などを取り払うところが多いようだ。
11日にはお供えした鏡餅を下げて木槌などで割り、お汁粉などでいただく鏡開き。
15日は小正月。昔はこの日まで門松を飾り、この日の朝、小豆粥を食べたのだとか。
今では神社の境内などでお正月のしめ縄などをお炊き上げする「左義長(さぎちょう):どんと焼などとも呼ばれる」が行われるのが小正月前後だそうだ。
ちなみに、江戸時代には現金支払ではなく掛け売り(代金後払い)で、盆前と暮れの2回、お店の人が掛けを取りに家まで来て、いっぺんに返さないといけなくて大変だったようだ。
年末、掛けがたまって返せない長屋の住人が、なんとか払わずに正月を迎えようと頑張る「掛取漫才」という落語がおもしろい。
それと寄席では20日までがお正月だと聞いたことがあるが、20日正月といって正月のすべての行事が終わるのが20日正月だそうだ。
依代(よりしろ):神様がよりつくところ、もの。
参考資料:神社と新道がわかるQ&A
紀文のお正月のいわれ