亀戸天満宮の鷽替神事(うそかえしんじ)のあと、近くにあったという梅屋敷跡によってみたくてぶらぶらと歩いてみました。
落語の中でも梅見の噺のところで「臥龍梅(がりゅうばい:圓生さんの落語では「がりょうばい」と聞こえますが)」という言葉が幾度も出てきます。
この臥龍梅は、江戸の昔、本所埋掘(ほんじょうめぼり)の商人、伊勢屋彦右衛門の別荘である清香庵の邸内にたくさん植えられていた梅の一株です。
この、清香庵にはたくさん梅が咲いていて「梅屋敷」と呼ばれていてたくさんの人が梅の花を見に来たといいます。
その中で、有名になっている臥龍梅は、龍が大地に横たわっているように見えるところから水戸光圀が命名したと伝えられているもので、枝が地面に埋まったり、また出たりしていたといいます。
歌川広重の「名所江戸百景」などに残っています。
残念ながら明治43年(1910)の大雨で浸水し、枯れてしまったそうです。
梅屋敷後が、亀戸天神から徒歩5分くらいの浅草通りの川のすぐ近くに石標柱として残っていました。
石標柱のすぐ隣には、新しく植えられた紅梅がきれいに咲いていました。