煙草入れ

2015年春に渋谷にあった「たばこと塩の博物館」が墨田区横川にリニューアルオープンするそうです。

 

落語でも、浮世絵でも、江戸時代といえばたばこが切っても切れないもののようですよね。

朝起きてたばこを一服・・・、というのが当たり前。
吉原だって「ぬし、すいなんし」が当たり前。。。

 

そんな時代のきせるや煙草盆などを見てみたくて「たばこと塩の博物館」は一度行ってみたいと思っていました。

 

「たばこと塩の博物館」は、Web企画展ということでWeb上でいろいろな情報を発信してくれています。

その中の一つ「たばこ入れ」のWeb企画展で、携帯用のたばこ入れを特集してくれています。

 

落語の中で出てくる「がんくびってどこ?」「らうって何?」という疑問の解消から、
「こんな粋なの、持ってないだろう」というはっつぁんの声が聞こえそうな凝りに凝ったたばこ入れなど
当時のたばこ文化を感じることができます。

 

根付(ねつけ)も、たばこ入れにつけて余計引き立っていたのかもしれません。

 


 

たばこが日本に伝わったのは16世紀末。江戸時代はじめからどんどん人々に浸透していったのでしょう。
そして日本人の手先の器用さで、刻みたばこは「幅0.1ミリ」という髪の毛よりも細く刻んでいったのだそうです。
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長いものでは60センチにも及ぶキセルがあったといいますが、雁首(がんくび)や吸口部分で「粋」を競い合ったのでしょう。

 

 


 

落語では

【紫壇楼古木(しだんろうふるき)】
「らうやーァ、きせるー」と売り声を聞いて、羅宇部分を交換する行商人を呼び止めて、・・・
【岸柳島(がんりゅうじま)】
船に乗りこんだ侍が船べりにキセルをぽんと叩いて(はたいて)、雁首を川の中に落としてしまう。乗り合わせた紙屑屋が別の雁首をつけて売れるから、買い取らせてくれないか、と話を持っていくのが事の発端。。。
【長短(ちょうたん)】
気の長~い長さんと、気の短い短七さんは仲良しのお友達。気の短い短七さんがたばこを吸う間もなくぽんときせるを叩く(はたく)と、その火が短七さんの袂(たもと)に入ったの見ている。の~んびりと「怒るなよ」と言いながら、火玉のことを話すとすでに煙が・・・。

などが頭に浮かびますねぇ。